10月6日~9日 波照間 西表
やっと、緊急事態宣言が終わった。と言っても、それで生活様式が変わるべくもなく、相変わらず、外出は最小限、外出時はマスクをつける、飲食店で食事しない、など自分なりのコロナ対策は続けている。もちろん、ワクチンは2回接種済みだし、なんでそこまでするのかと思う人もいるかもしれないが、こういうときこそ気を付けた方がいいと思うからだ。今までも、コロナが蔓延したのは、無症状の感染者が出歩いたためだと思っている。出歩くだけならともかく、飲食店でしゃべるのが一番いけない。飲み食いするとき当然マスクは外すし、そのような店を利用するのはおしゃべりも楽しみたいからだ。一人でもくもくと食べるなら家で食べればいい。コンビニ弁当も、冷凍食品も、ウーバーイーツだってある。それでも、店に行くのは仲間と談笑したいからだ。それがコロナの蔓延につながっている。そういう意味では、その機会をなくすために時間制限や休業要請した政府の判断はまちがってはいない。もう一歩踏み込んで、しゃべらないという条件をつけて営業してもよいと思うのだが、黙って飲み食いしても面白くないだろうから、絶対、その約束は守られないだろう。しかたないことだ。
さて、宣言が解除された今、みなこぞって飲食店を利用するようになるだろう。ところが、ワクチン接種が進んだために、無症状の感染者が出歩くことは増えていると思う。ワクチンを接種したからと言って絶対かからないわけではない。むしろ、ちょっとくらい熱っぽくても、ワクチンうってるから大丈夫だろうと外出、飲食する人は増えているはずだ。今までは、感染した年寄りはたいてい寝込んでしまうから、年寄りがウイルスをまき散らすことはほとんどなかったはずだが、今は年寄りでも無症状で感染してる人がいると思う。つまり、今まで以上に飛沫が飛び散る範囲は広がると私は考えている。もちろん、ワクチンのおかげで、飛沫を浴びても感染せずに済むかもしれないし、感染しても無症状で済むかもしれない。でも、ワクチンをうってもなお重症化する場合だってあるのだ。だから、油断は禁物。今しばらくは感染対策を怠るわけにはいかない。
でも、宣言が解除されたことにより、一つだけよかったことがある。そう、こうして、採集記を再開できるということだ。今までも、採集には出かけていた。感染予防は当然心がけているが、やはり、白い目で見られそうで、後ろめたさが付きまとう。経済をまわすという貢献をしてるのだと自分に言い聞かせて、何度かは出かけたが、それを発表しないというのは、自分が決めたこととはいえ、やはり物足りない。それができるようになったというのはやはりうれしいことだ。
さて、今回は久しぶりの八重山だ。でも、今年の八重山は迷蝶の便りが少ない。単純に採集者が少ないからというわけでもないらしい。原因はわからないが、迷蝶の望みがない八重山は、やはり期待感が半減してしまう。一つだけ、西表でルリモンジャノメが撮影されたという嬉しい情報は入ってきた。これは月刊むしに発表されたので、場所も明かしてしまうが、西表の船浮でのことだと言う。撮影されたのは5月のことなので、今更行ってもその個体が残っているはずはないが、子孫が続いている可能性はある。それに、西表には何度も行っているが、船浮にはまだ行ったことがない。一度くらい行ってみるのもいいではないか。
それに、波照間のメスアカムラサキもずっと続いているらしい。イナリヤ型は狙う価値がある。そしてこの島には、シロオビアゲハも多く、赤紋の発達した個体も採れている。これを探すのも面白い。
そんな計画を立てていたら、広島のH本さんが自分も行きたいと言ってきた。それなら一緒に行きましょう。仲間がいた方が楽しい。
ところが、近づくにつれ、天気予報がどんどん悪くなっていった。行く前日の予報では、一番マシな予報でも、1日だけ曇りであとは雨、一番ひどい予報は全日雷雨になっていた。泊るのは石垣島で、そこから1日ずつ波照間と西表に日帰りするつもりだったが、ヘタすると石垣から島へ渡れず、石垣でわずかな晴れ間を期待するだけしかないかもしれない。
さらに問題が持ち上がった。広島から石垣に移動するH本さんだが、当初の予定では福岡まで新幹線を使い、そこから石垣直行便に乗るはずだったのだが、その石垣直行便が欠航になってしまったと言う。そうなると当然乗り継ぎになるが、シルバー割引をつかうので、1路線だけと2路線使うのでは値段が倍になってしまう。いろいろと考えたところ、一番安いのが、広島-羽田-石垣という遠回り路線を使う方法だった。信じられないことにそれが一番安い。そこで、羽田で落ち合って、一緒に行くことになった。あとは天気だけだ。なんとか、少しでも晴れ間が出てくれればいいのだが。
6日
この日は移動日だ。14時15分の石垣行きに乗るため、H本さんは12時55分着の飛行機でやってくる。私は12時50分羽田着のバスに乗って、羽田に向かった。
バスは定刻に着いて、さっそくシルバーで石垣行を購入する。16090円なり。シルバーは安くていいなあ。そろそろH本さんも着くころだが、連絡がないなあと思っていたら、中に入ったそこにH本さんが歩いてきた。あれ?着いていたの?スマホを見ると、ちゃんと連絡がきている。なぜか着信音が鳴らなかったようだ。
そのままラウンジに入る。H本さんはラウンジのただビールも楽しみにしていたと言う。私は酒を飲まないが、コーヒーやトマトジュースなど昼飯と一緒にただ飲みできるし、飛行機の時間までゆったり過ごせるのでいつも早めに空港に行くようにしている。
飛行機の出発まで1時間ほど、H本さんと談笑しながら過ごし、石垣行きに乗る。H本さんはビールを4杯も飲んでしまったそうだ。
石垣到着は17時15分。いつもは17時40分頃着いていたのに、ずいぶん早く着いたもんだ。そういえば、今までこの路線はJTAが運航していたが、今回はJALになっている。こちらの飛行機の方が速いのかなあ。そして、滑走路はびしょ濡れでついさっきまで降っていたようだが、今は日が差している。いいねえ。このまま明日も晴れてほしい。
空港から港行きのバスに乗り、降りたところでH本さんとは一旦お別れ。宿は別なのだ。私はすぐ近くの宿にチェックインして、すぐにコンビニへ行く。今日の夕飯、明日の朝飯と昼飯、そして飲み物を調達して宿に戻る。
飯を食べてから風呂に行く。誰もいない。そういえばチェックインしたときも誰もいなかった。空いているのかなあ。
夜空には星が出ている。翌日の予報は雨だけど、なんとかなるのでは?波照間行きは8時30分なので、8時に港に集合と確認して就寝。
7日
6時過ぎには目覚めて、のんびりと過ごす。8時まではたっぷり時間がある。そして、気になっていた天気は晴れ。予報はやはり雨だが、これなら行ってもいいだろう。我ながらすごい晴れ男だ。支度を整え、ちょっと早いけど、出かけようかと港へ向かうと、H本さんから電話がかかってきた。彼はもう着いていて、確認したところ波照間行きは10月から8時発になったと言う。えー、あと3分しかない。往復の乗船券を2人分H本さんに買ってもらって、小走りにターミナルに向かう。すぐそばまで来ていたので、1分で着いたが、もう出発は間近だ。2人で走って桟橋に向かう。そして、乗船するや、すぐに出航となった。危なかった。10月から時刻表が変わることを聞いて、前日にパソコンで確認したのだが、パソコン表示の方は直してなかったようだ。ともあれ、間に合ってよかった。ただ、港で電話してレンタカーを予約するつもりだったのが、できなくなってしまったので、現地で直接申し込むことにする。
間に合って助かったと思ったものの、船が外海に出て揺れ始めると、だんだん気分が悪くなってきた。あ、久しぶりの船酔いだ。そう、ひどくはないが、これがきっかけで以前苦しめられた体調不良がぶり返したら厄介だ。早く着いてほしいと祈る。
そして、80分ほどでやっと波照間に着いた。近くにレンタカーの看板を持った人がいたので、さっそく申し込む。昼の船で帰るなら3000円、夕方の船なら4200円。今は晴れているが、予報では雨なのだから、昼で帰ることになるかもしれない。そして、私の船酔いも治まってない。夕方まで気分の悪い状態が続いたら辛い。とりあえず昼までの3000円を払って、延長するときは追加料金を払うことにする。
そして、まずは南の森近くのポイントに向かう。残念ながら、例年通り除草剤の影響でセンダングサが少ない。それでも、残った花にはスジグロカバマダラ、ツマムラサキマダラ、リュウキュウアサギマダラが群れている。クロマダラソテツシジミもたくさんいる。でも、期待していたシロオビアゲハが少ない。しばらく探索するも獲物なし。H本さんは、波照間産のお土産を頼まれたとかで、普通種をいくつか採っていたようだ。
場所移動して、星空観測タワー方面の道へ行く。ここはいつもシロオビアゲハが多いところだ。けれど、やはりそう多くはない。ここもしばらく探索したが、成果なし。
また、移動する。前回、メスアカムラサキが採れたところに行く。行って見ると、スベリヒユが大群落をなしている。これならメスアカムラサキも大繁殖しているのでは?と思ってしばらくうろうろするが、メスアカは全く飛んでこない。そして、ここにはセンダングサもないので他の蝶が全然いない。
しかたなく、近くの道を何気なく見ていると、なにか、やたらと小さいシジミが飛んでいる。ヒメシルビアシジミか?いや、なんか、違うぞ。採って確認すると、タイワンヒメシジミだった。何か知らないマメ科植物があり、どうやら、これで発生しているようだ。けれど、こんな小さな蝶は展翅する自信がない。今までも何度か発見しているが、どうせ展翅しないからと採集はしなかった。けれど、ここは波照間だ。もしかしたら初記録かもしれない。それなら確保しておくべきか。展翅失敗も十分あり得るので、4つほど採っておく。全部失敗もあり得るが、その時はしょうがない。H本さんも採っているから、記録は残るだろう。ちなみに、後で石垣のA木さんに確認したところ、波照間の記録もすでにあるそうだ。がっかり。
さらに場所を変え、西浜のポイントに行く。しかし、その途中の道がいつもはセンダングサのあるよいポイントになっているのだが、今回は刈り取られて何もいない。ポイントに着いたが、やはり蝶は少ない。以前、そこでカラスアゲハを振り逃がしたことがあるので、注意してみるが、2匹目のドジョウも見つからない。と、H本さんがこんなのがいましたと見せてくれたのは、なんと、真っ黒なリュウキュウアサギマダラだ。こりゃすごい!私もラッキーボーイで、様々な貴重なものを採っているが、考えてみると、H本さんと一緒にいるときは、彼ばかりがいいものを採っている。ひょっとしたら、彼は私のラッキーを吸い取っているのではないか?吸血鬼ならぬ吸運鬼なのかもしれない。
ところで、この黒化型だが、遺伝的なものなら、近くにまだいるかもしれないが、たぶん突然変異的な個体変異だろう。ここで粘っても2つ目が採れるとは限らない。諦めてまた場所を変えることにする。
次に向かったのはブリブチ公園だ。ここは、かなり前、カクモンシジミの大発生で有名になったところだ。けれど今は食草であるナンバンコマツナギがなくなってしまったので、チャンスはない。さらにキシタアゲハが発生した時もポイントとなった。一応、知られているポイントではあるが、今はちょっと見てみようかという程度の低レベルポイントでしかない。一応、見て回ったが、やはりろくなものはいない。
ところで、このころ、船酔いはマシになっていたものの、まだ調子が悪かった。マシになったので、すぐに宿で休みたいという状態ではなかったが、逆に今船に乗ったら、せっかく治りかけてきた船酔いがひどくなりそうな気がするので、昼の船で帰るのは諦めていた。夕方まで待てばさらに状態はよくなるはずだ。
ところが、そのころになって雨が落ちてきた。まあ、予報からすればいつ降ってもおかしくない状況だから、今までもったのがラッキーなくらいだ。雨のときはしょうがないので、集落の土産物屋を回ることにする。H本さんはこの島の泡盛がほしいと言っていた。他の島ではめったに売ってなくて、とても高いそうだ。最初に共同売店に行ってみる。そこで、さっそくその泡盛をみつけたが、100mlほどの小さな瓶だけで、それでも高かった。けれど、醸造元に行けば、大きな瓶もあるかもしれない。ちょっと走ってそこの販売所を見つけた。案の定、大きな瓶もあり、値段も安かった。私は飲まないからどうでもいいのだが、H本さんは大喜びして、土産も含めて3本も買っていた。
やがて、雨も小降りになってきたので、再び南の森方面、星空観測タワー方面など覗いたもののやはり成果はなし。その後もタイワンヒメポイントをまた見に行ったりしたが、特にたいしたものもなし。やがて、船の時間が近づいたので、レンタカーを返して港に送ってもらった。
港でしばらく待って、船に乗り込む。船酔いはかなり治まっていたが、ひどくなると嫌なので、空いているのをいいことに4人がけの席を占領して横になった。40分ほどそうして、内海に入ったころ起き上がったが、どうやらそれ以上の船酔いはしないですんだ。
石垣港に着いて、二人でコンビニに向かう。また3食分の食糧を調達して、H本さんと別れる。翌日は西表の予定だ。天気予報は曇り。雨予報は少ないので、きっと晴れるだろう。
8日
今回は間違いなく8時30分の出航だ。8時に港へ行く。そして、安栄観光で往復の乗車券を購入。レンタカーも予約して大原に向かう。ちなみに天気はバッチリ晴れている。どうだ、この晴れ男パワーは!
レンタカーは3時までだと4300円だが、5時までだと5000円だと言う。3時20分の船で帰るのなら安いほうでもいいが、遅くまでやる可能性もあるので、5時まで借りることにする。ちなみに、レンタカー屋が帰りの船は5時30分だと言うので、確認もせずそれを信じてしまった。それがのちのち失敗だったとわかるのだが…。
車を借りたら、寄り道せずにまっすぐ白浜へ向かう。船浮行きの船は10時55分発だ。
白浜には10時20分ころに着いたので、まだ少し時間がある。そこで近くでテツイロビロードセセリを探してみることにする。けれど、時間が活動タイムではないし、天気もいいので、全く飛ばない。よく見かけるシロウラナミシジミもいない。45分になったので、港に戻る。すぐそこなので、5分もかからない。
そして、船浮行きの船に乗る。そして、10分で到着。歩き始めると、集落のハイビスカスにカラスアゲハやツマベニチョウが飛んでいる。ナガサキアゲハなどがいきなり現れる可能性もあるので、さっそくネットを取り出す。けれど、そんな大物はさすがに見られないので、さっさと素通りしてイダの浜への道を歩いていく。けれど、この道にはセンダングサがない。時折道脇の日の当たる空間にアゲハなどが飛ぶが、マダラが集まっているようなところはない。それでも進んでいくと水場があった。そこにチラチラと小さなシジミが飛んでいる。あれ、これはリュウキュウウラボシシジミではないか?採ってみるとまさしくウラボシだった。へーえ、こんなところにいるんだ。そういえば、H本さんはウラボシを採るのに苦労したと聞いている。なんとか採ってはいるが春型だけで、この時期のものは採ってないはずだ。教えてあげようと思ったが、集落で別れてから、全然追いついてこない。他にもいないかと探してみたが見つからない。たまたま迷い出てきただけかもしれない。仕方ないので、あとで報告しようと先に進む。
どんどん進んでいくと、イダの浜に出た。なるほどきれいなところだ。同じ船で来た観光客たちもみなここへ来て、さっそく水着に着替えている。けれど、私は泳ぐ気はないので、写真だけ撮って、さっさと引き返す。(扉写真)ちなみに八重山に通い始めて40年、まだ一度も海に入ったことはない。
引き返す途中で、脇道に進んでみる。来るときに気になっていたところだ。そちらに進むと、木々が途切れ、明るい場所に出た。あまり見なかったマダラ類も飛んでいて、ヤエヤマムラサキもいる。きれいなツマジロ型をひとつだけ確保。ムモン型もいるし、シロオビ型も発見。ただ、これは振り逃がしてしまった。
元の道に戻ろうとすると、そこでやっとH本さんを発見。やはりこの道が気になったのだろう。ウラボシのことを伝えるが、追加が狙えるとは思えない。
また、別れて、集落へと戻る。集落のハイビスカスを眺めながら外れまで歩く。と、そこに大きな黒いマダラが飛んできた。なんなくネットするとマルバネルリマダラだ。そうか、まだ続いているんだな。立派な迷蝶ではあるが、以前、大量発生にであったこともあり、毎年のように目にするので、ちっとも感動できない。それでも確保はする。
さらに集落のはずれまで行って、そこから山道を登る。100mほどで竹藪が出てくる。そして、さっそくお目当てのシロオビヒカゲが飛び出した。この蝶は新鮮なやつはとてもきれいだ。だが、きれいなメスをまだ採ったことがない。なんとか、ここで確保できたらと、ネットを振るが、すぐに藪の中に入ってしまうので、数は見るのに、なかなか採れない。いくつか確保したものもみなオスだ。昼飯を食べながらしばらく粘ったが、残念ながらメスは採れなかった。
帰りの船は12時50分。あと20分ほどなので、船着き場の方へ戻る。けれど、せまいところなので、5分で着いてしまった。まだ時間はあるので、近くに見える気になるトンネルに入ってみる。どこに続いているのだろう?と奥へ進んでいくと、コウモリが飛び始めた。滅多に人など通らないので、休憩場所になっているのだろう。オオコウモリではないが、内地でよく見るコウモリよりかなりデカイ。しばらくすると、何十匹ものコウモリに取り巻かれてしまった。こりゃ、苦手な人は悲鳴あげて逃げ出すだろうな。
トンネルを抜けてみたが、何もない。蝶もいない。しかたなく引き返す。まだ船の時間には10分ほどあるが、H本さんがまだ来ていない。心配になってイダの浜への道を覗きに行くが、姿は見えない。スマホは圏外で連絡もできない。大丈夫かなあ、と不安になったころ、やっと姿が見えた。5分前に船に乗り込む。
当然と言えば当然だが、ルリモンジャノメは目撃もなかった。けれど、船浮では珍しいと思えるウラボシが採れたし、オスではあるがきれいなシロオビヒカゲも採れた。まあ、よしとしよう。
車に戻り、今度は高那を目指す。来るときに見ていたのだが、カラスザンショウの花に蝶が集まっていたのだ。H本さんはさっそく長竿をセットしている。私も一応5mに持ち替える。
しばらく見ていると、マルバネルリはかなりたくさん飛んでいる。ツマムラやリュウアサ、スジカバなどのマダラ類やアゲハ類がたくさんいる。5mは用意したが、たまに下に降りてくるやつをネットした方が確実だった。マルバネルリを2つほどネットしたところで、苦戦しているH本さんに短い方が採りやすいよとアドバイスする。そのあと、しばらく眺めていたが、ガランピマダラのような迷蝶は見られない。しばらくして諦めた。
次に、大原近くの林道へと行く。この道は最近いつ来ても草刈りされていて、センダングサが少ない。今回もそうだ。センダングサがないと蝶も少なくなる。H本さんは足が速く、どんどん先へと歩いていき、何かを採って三角紙におさめている間に私が追い付く、という感じでしばらく歩いていく。と、道脇にチロチロと飛ぶシジミが。あ、ウラボシだ。H本さんを呼ぼうかと思ったが、先に行っているので自分でネットする。林道のこんな手前でウラボシを見たのは初めてだ。船浮のやつといい、今はウラボシのちょうどいい時期なのかもしれない。
それにしても、蝶が少ない。これなら3時20分の船で石垣に戻ってもいいと思ったのだが、H本さんがウラボシを採りたいと言うので、5時30分の船で帰ることにする。
さらに奥へ進み、H本さんもなんとか一つウラボシが採れたようだ。展望台近くにはカラスザンショウの花があり、H本さんはそこでしばらく粘る。私は展望台で一休み。ここも、過去にはルリボシタテハモドキが採れたというよいポイントなのだが、ギンネムが伸びてよい感じではなくなっている。やがて、4時近くなり、そろそろのんびりと引き返すことになった。H本さんは再びカラスザンショウでミカドアゲハを狙いたいと言うので、一人でのんびりと戻っていく。彼は足が速いからそのうち追いついてくるだろう。
歩いていると、またウラボシを発見した。それを確保して三角紙に収めていると、H本さんも追いついてきた。ミカドは諦めたらしい。また、ウラボシを採ったと言うと、気合を入れ直してすたすたと先へ歩いていく。が、すぐまたウラボシを見つけた。今度は近くにいたので、すぐにここにいるよーと声をかける。小さいので見失いやすいが、なんとかGETできた。その後も、ちょこちょことウラボシは現れる。私が見つけたものはみなH本さんに教えたが、そのうち彼もどんな感じで飛ぶか、様子がわかってきたようだ。それにしても、行きよりも帰りの方が圧倒的に数が多い。この時間になると日陰が増え、道も日陰になってしまうので、そこまで出てくるようになったのだろう。春型は明るいセンダングサに吸蜜しに来るし、デカイから採りやすいが、この時期のウラボシは暗いところにしか来ないようだ。ウラボシは16時過ぎになると採りやすくなる、ということがわかった。これから採りたいと思っている人は、その時間を狙うといい。
さて、車に戻り、途中の商店で飲み物を購入してガソリンを入れ、レンタカーを返却する。まだ5時前だが、30分くらい、港でのんびりしよう。
港にはでかい船が停まっている。あれは八重山観光の船だろう。ターミナルの安栄のカウンターにある時刻表を見ると、3時20分の次が5時30分になっているので間違いない。やがて、でかい船は出航し、こちらはアイスを食べたりしながら時間をつぶす。そして、次の船がやってきたので、乗ろうとすると、係員から「あ、このチケットの船はもう出ちゃいました」と言われた。え?こちらが八重山観光の船なの?ということは、あのでかい船が安栄のやつだったのか!確認しなかった自分が悪いのだが、カウンターの時刻表くらい直しておいてくれよー。間に合った船を逃して時間を損したうえに、新たに乗車券を購入しなおすことになる。安栄の方は払い戻しになるが手数料の分、金額的にも損した。
八重山観光の船で石垣に戻り、またコンビニで飯を買うという同じパターンが続く。あー、終わったなあ。明日は10時半ころの飛行機で帰るので、今回の採集はおしまいだ。明日はH本さんが午後の飛行機で帰るため、午前中はレンタカーを借りて石垣を回ると言う。そのレンタカーで空港まで送ってもらうことになっている。明日も天気はよさそうだ。
9日
H本さんが8時30分に宿を出るというので、25分にはチェックアウトした。待っていると、Hさんが来てくれた。そのまま空港に行ってもいいのだが、まだ時間があるので、底原経由で行ってくれないかと頼む。もう、竿はしまってあるが、カラスザンショウの様子を見ておきたい。
底原に着き、最初のカラスザンショウを見ると、やはり蝶が集まっている。あまり数は多くないが、他の場所にはもっと集まっているかもしれない。道脇のセンダングサはすっかり刈られていて、こちらは全くポイントとはならない。先へ進んだが、他のカラスザンショウはまだ咲いてなかった。当然、蝶もいない。あの1本だけが日当たりなどの関係で早く咲いたのだろう。
奥まで来てしまったので、そこから空港に送ってもらう。私を下した後、同じコースを戻ればいいだろう。
9時20分ころ、空港でH本さんと別れる。そしてシルバーで航空券を購入。10時35分発の羽田行きで、東京に戻る。
羽田に着いたのは13時15分くらい。またまた早く着いた。いつもは13時30分ころなのに。そういえば今回もJALだったなあ。JTAは撤退してJALになったのだろうか?そして、JALは速いのかもしれない。
家には15時よりかなり前に帰れた。東京もかなり気温が高かったようだが、それまでずっと蒸し暑い八重山にいたので、暑さは感じない。
それにしてもあの天気予報はなんだったのだろう?1つのサイトだけでなく、5つくらいのサイトをチェックして、みな悪い予報だったのに、結局、雨に降られたのは、波照間での少しの間だけだった。いやあ、何度も言うが、わが晴れ男パワーはたいしたものだ。
次回、もう一度くらい八重山に出かけたいと思っていたのだが、迷蝶の期待ができないからどうしよう。幸い、シルバーを使えばいきなり行きたくなっても安い料金で行ける。風の様子を見て、いい風が吹くようであれば、また計画しよう。
この記事へのコメント
成果は別にやはり蝶探訪は良いですねェ。
次回も楽しみにしています。
八重山に行ってこの程度の成果では、いつもならガッカリ感たっぷりの採集記になるところですが、久しぶりの八重山だったし、宣言解除で気兼ねなく出かけられたせいもあって、すごく楽しい採集に感じました。H本さんという連れが一緒だったためと、雨だとばかり思っていたのが腫れてくれたのも大きいです。
例年なら11月あたりにもう一度くらい出かけるのですが、今年は迷蝶のよい情報がなく、今回の様子を見てもあまりよい感じではなさそうでした。年内にもう一度行くかどうかわかりませんが、よい風が入ることを期待しています。